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本日文芸にて。

12月11日。木曜日。




「さぁて・・・やっと静かになったな」



「ですねぇ。」





そう言う二人の先輩を見て俺はまぁ、仕方ねぇか。と思った。

出来事の最初はこれより20分前。



部室でいつものように1M全員(俺・H瀬殿・B場ちゃん)の3人と1S科のK長君、3年のT岡先輩と部長さんの合計6人で来週月曜までの締切に向け頑張って絵を描いていた(唯一俺だけパソコンで小説書いてる)とき。


入口に、誰か来た。


と思ったら1SのU田殿であった。
U田殿は簡単に説明するとkoteと一緒にいる面白いやつである。

冬はいつもカッターシャツの上にセーターという格好で、本人いわく、カッターシャツを着る気はないそうだ。


で、まぁ、個人的にU田殿は好きだし部室に来るのもそんなに拒否したりしない。


・・・・・が。



今この部室には先輩が二人いてその先輩方はずっと話してばかりで全然作業が進まない1年生と大違いの静かさと集中力で絵を仕上げている。




で、まぁ、U田殿は部室に入り、H瀬殿やB場ちゃんと楽しげに会話し・・・つーか爆笑したりしていた。



・・・・・・。



俺としてはいつ先輩がキレるかと思うと・・・・・・・。




ハラハラドキドキ。



だってさ?



先輩からすれば部員でもない全く知らん人が集中して忙しいこの時間に来て、しかも大音量でしゃべり続けるんだぜ?




正直言おう。




(先輩からして)
超迷惑だなぁと。苦笑。





そんな先輩方の帰れオーラを俺は背後にひしひしと感じつつ


「頑張って空気読んでくれ!!」


と願い続けていた。


で、5時頃にH瀬殿・B場ちゃん・K長君・U田殿が帰った時、重く長い溜息をつきながら部長さんが冒頭のように言って、T岡先輩がそう返したのである。




で、俺ら3人だけになってすぐにみんなの描いた絵の品評会が始まった。




基本的に前回よりは素人である俺が見ても各個人に成長が見られた。


特にK長君の作品の出来栄えは前回より飛躍的にレベルが上昇し先輩も感心してらした。




で、ひとしきり品評会が終わり、俺が自分で持ってきたパソコンに小説の訂正やらを打ち込んでいると部長さんがB場ちゃんの描いた絵について再度裁決を下し始めた。




まぁ、誰が見てもわかるようにB場ちゃんの絵は女性で巨乳、露出度が高い服という3点があり、特に部長は以前から言っている胸の描き方に意見を述べた。




「胸の形ってさ、ここらへんがこうでー」



「大きさはこんなのがこうでーーでなっ?!?」





・・・・・・・。





・・・・・・・・・お、俺に聞かれても。苦笑。




まぁ、何となくわかりますがそこは女性である部長さんとT岡先輩でやって下さいよ・・・・・。




「〇〇ちゃん見てくればいいのにねぇ~。◆◆ちゃん喜ぶよ~。」


(〇〇ちゃん・・・部長さんの知り合いでかなりナイスバディらしい方)
(◆◆ちゃん・・・B場ちゃんのペンネーム。部長はこれで呼ぶ)



と部長さん。T岡先輩も知っているのか「あぁ~あの人ねぇ。」と同調した。




「あの人胸あってかなり巨乳なんだよね~! ◆◆ちゃんも見てくればいいのに~」



と部長さん。


・・・・・・いや、正直それは。苦笑。


T岡先輩
「あ、でもね、私も胸あるんだよ~☆」



・・・・・・・・・・。




部長さん
「え、うそぉ?! 見せて見せて~~」



っておーい。

俺は今までそっちへ向けてた顔を無理やり目の前のパソコン画面に戻した。

うん、小説書かなきゃな。



T岡先輩
「え・・・ほら。」




そこ見せるとこかよ!!


否定しないのが・・・・。苦笑。

まぁ、顔はパソコン画面向けてて何したか知らんがな。



部長
「わー☆ ホントやスゴーイ。 私は全くないよ?!?」




地味に暴露と言うかなんというか・・・・・・。苦笑。



T岡先輩
「そぅなんすよぉ。 いつも猫背だから分かんないんすけどねぇ・・・。」


部長
「じゃぁ、姿勢まっすぐすればいいのに~」




・・・と俺はそんな先輩の声を背景に小説を進める。

うん、まぁ、仕事だからさ。













・・・・・・・・・・・。



あ。


ミスった。変なところに画面がワープした。





えぇっと・・・・・・。


俺がさっきまで使ってた画面はどれかと目をせわしなく動かしてると。



部長
「お、胸の話で動揺してるぞ~☆ スマーンいるの忘れてたー」



と部長にその様子をとがめられた。





いや先輩!!!!



いまそれじゃなくて画面探して焦ってたんすよ!!!!




決して先輩方の胸の話なんて!!!!!




そう言う俺を一度ニヤッっとした顔で見た部長は次の絵の品評に移った。




いや!!  だからしてませんて!!!!









で、俺もその先輩の評論会に参加し、「結構」愚痴をこぼした。




直接言ってあげればいいのに~なんて先輩から言われたが・・・・・・・。



直接絵描きさんに言ったらあいつらが立ち直れなくなって絵が描けないまで完膚無きまでに言ってしまう可能性があるんですよ。



いや・・・・。



本当に。



正直、言いたいことはたくさんある。



ここがどうだとか、あそこがどうだとか。




でも・・・・・。


本音で言っていいのかなぁ・・・・・・・・・。



なんて気にする。




俺は絵描きじゃないし、詳しいことは分からないし。




当人からすれば「素人が」みたいなんだろう。




だから俺は何も今まで言ってない。



さすがにひどい時や当人を認めてる場合のみぐらいで、ほとんどがイエスマン状態。


さて、まぁ、そんな絵の品評会をやって、6時半ごろに部室を後にした。


まぁ、先輩方は基本的に面白い方だし。





さてさて。ではでは。
by rikipedia | 2008-12-11 21:00 | 歴史バカの日記